結婚相談所 活動記録 #6
お嬢様との初面談を終え、お母さんとのやり取りは続く。
お嬢様からメッセージが届く。
内容は…
ごちそうさまでした。
優しい雰囲気で話しやすかったです。
会って話して価値観の違いを感じました。
お菓子もありがたいのですが、
正直、気が引けてしまいました。
やり取りはここまでにさせて頂きたいと思います。
お体にお気を付けください。
………嫌な思いさせてしまってごめんなさい……
ここでお嬢様からやり取りの終了が告げられた。
覚悟はしていたけど、正直な気持ちを伝えてくれて誠実な女性なんだなと感謝の気持ちのほうが大きいのが正直な感想だ。
ありがとう。
小丸はバネにして頑張る気持ちを固めた。
一方で、お母さんに食事のOKの返事をもらい、日程、場所を聞いていたが
1週間返事が来ない。
催促するのも失礼なのでじっと待っていたが、小丸はお嬢様との面談の傷も癒えていない。
小丸は身を引いた。
もう少し待てばよかったのかもしれない。
遅くても2日に1度メッセージを交わしていたが、目に見えて頻度が遅くなってきていた。
傷を負って冷静ではなかったかもしれない。
もしかしたら仕事が忙しいのかもしれない。
もしかしたら病気にかかったかもしれない。
もしかしたら携帯が壊れたのかもしれない。
もしかしたら海外旅行中なのかもしれない。
数多の「かもしれないループ」の中で結論を出した。
これでやり取りをしている3人の女性たちとそれぞれ違った結末を迎えることになった。
振り返るとみんな美人だった。
やり取りは常識のあるものだったし、マッチングアプリとは違うのだと思う。
マッチングアプリをやったことはないので、偏見でものを言ってごめんなさい。
次回予告:お見合いパーティー参加